みなさんこんにちは。
内山です。
皆さん、読書をしていますか。
読書をするなら
できるだけ速く!
いつまでも記憶に残る!!
という効果的な読書がしたいものですよね。
時間をかけて
「読んだふり」
にならない読書術とはどのようなものでしょうか。
読書をする目的
そもそも何のために読書をするのでしょうか。
感動を得るため
暇つぶしのため
といった目的であれば、「読み方」は気にしなくても良いでしょう。
しかし、
たくさんの知識を得たい
生き方を学びたい
それも
できるだけ速く、
かつ
以後の生活に役に立つ、
という読書をするのであれば、
コツが必要になります。
読書は記憶に残らなければ価値がない
時間をかけて本を読んだとしても、
読み終わったときに、
「書いてあることはつまり何だったのか」という問いに
あなたが答えられないとすれば、読んだ価値がありません。
しかし、多くの人が自分の読書が
いわば「読んだふり」になってしまっていると悩んでいます。
究極の読書とは、
「自分が知らないことを著者が書いてくれていることを
記憶に残し、それが自分なりに使えるようになる」
ということにつきます。
その記憶がたとえ1ページ分であったとしても
何も残っていない読書よりかは良いに決まっています。
今回は、そのコツを「80対20の法則」から得てみたいと思います。
80対20の法則とは
80対20の法則とは、ヴィルフレド・パレートが提唱した
「全所得の80%は20%の富裕層が持っている」という法則です。
現在は、これをもとにした研究が進んでおり、
所得に限らず、様々な面で応用されています。
たとえば以下のようなことです。
- すべての仕事の80%は20%の人によって行われている。
- ウェブサイトのクリック数の80%は20%のサイトに集約されている。
- 会社の売上の80%は20%の顧客によってもたらされている。
- すべての犯罪の80%は20%の犯罪者によって惹き起こされている。
- カーペットの擦り切れの80%は20%の場所にかたまっている。
- 部屋のすべての汚れの80%は20%の場所にかたまっている。
つまり、良い結果をもたらすためには、
端からのんべんだらりと仕事をこなすのではなく、
重要なポイントに絞って行うと良いということです。
|
「カーペットの擦り切れの80%は20%の場所にかたまっている」のであれば、
カーペットすべてを取り替えるのではなく、
擦り切れのひどい20%にあたる面積部分を取り替えれば
問題は80%は解決したことになります。
事実、この考え方を応用して「タイルカーペット」が
発売されるようになりました。
この法則を読書に生かしてみましょう。
80対20の法則を生かした読書術
80対20の法則を書籍に当てはめていうと
著者の伝えたいことの80%は20%の文章に集約されている
ということになります。
とするならば、取り替えるタイルカーペットを選ぶように、
必要とされる文章や単語、図表などをピックアップすることができれば、
その本の80%は網羅することができるはずです。
あなたのまわりにも、すごく本や資料の読解が速い人が
おられると思いますが、
そのほとんどの人は、この方法を使っているか、
自分でも気づかぬうちにこの能力に長けているか、
のどちらかだと思います。
ピックアップした情報はあなたにとって重要なデータとなりますので、
必ずノートにかいておくようにします。
そして、そのノートだけをみながら
まわりの人か自分自身に説明をするようにします。
このことで脳が活性化され、
本から得た知識や情報をあなたのものとすることができるようになるのです。
20%をピックアップするコツ
では、どのように20%をピックアップすればよいのでしょうか。
慣れていくに従って自分なりの方法は見つかりますが、
私がお勧めするのは以下の2つです。
- 目次をみたり、全体をパラパラとめくりながらその本に対して質問を書き出す。
- 自らの目に飛び込んでくる情報を信頼し、自分が面白いところを集中して読む
質問(つまりその本から得たい情報)がはっきりしていると、自然と大きな影響力を持つ単語や文章を拾いやすくなります。
本は逃げないので、そのときに出会った情報(質問に対する答え)を大切にします。
人の記憶は関連性を持って強化されますので、面白いところに集中することで、重要なことに紐付いた知識や情報が
定着しやすくなります。
まとめ
- 読書の目的は知識や情報を記憶しておくこと
- 80対20の法則により著者の伝えたいことの80%は20%の文章に集約されている
- 20%の文章のまとめをピックアップしてノートをつくる
- 20%をピックアップするコツは「本に対する質問をメモしておく」こと
- ノートだけを見ながら説明をすることで記憶に定着しやすくなる
教科書や法律書のように80対20の法則を
適用することが難しい書籍もありますが、
一般的に書店に並んでいる書籍であれば、
この読み方をすることで、読書のスピードと
効率は圧倒的にアップします。
「本は端からきちんと読むものだ」という常識を一度は捨てて、
記憶に残る読書術に挑戦してみてください。