ライフハック

それぞれうまく作って伝えよう!「スピーチ」と「文章」と「動画」づくりのコツ

みなさんこんにちは。
内山です。

先日あるところで講演をさせていただいたところ、あるオーディエンスの方からこんなことを言われました。

「この内容をそのまま文字にすれば一冊の本が出版できますね」

とても嬉しかったのですが、

実は実際に喋った内容をそのまま文章にしても同じようには伝わりません

今回は、「スピーチ」「文章」「動画」の違いと作り方のコツについてです。

「スピーチ」「文章」「動画」は受けての頭にこちらの伝えたいことをイメージさせる手段

聞き手「聞いてない」 伝え手「いった」
聞き手「おぼえてない」 伝え手「なんで」

日常的によくある会話です。

これは伝え手の頭にあった伝えたいことが聞き手の脳にイメージできていないときに起こります。

つまり、伝えるという行為は受け手の記憶に残らなければなかったことになってしまうということです。

「スピーチ」「文章」「動画」も同様で、いかに受け手の頭にこちらの伝えたいことがイメージされて記憶に残るかがカギになりますが、

それぞれに特徴とコツがありそれを間違えると伝わりません。

  • 「スピーチ」…その場でしゃべるので主導権が伝え手にあり場作りができます
  • 「文章」…読む時間と場所を選べるので主導権が読み手にあり自由にイメージすることができます
  • 「動画」…文章と同じく受け手に主導権がありますが伝え方を工夫することができます

「スピーチ」…その場でしゃべるので主導権が伝え手にあります


スピーチは喋り手が喋らない限りは何も始まりません。
よって場作りを伝え手ができるという大きなメリットがあります。

が、裏を返せば人数や天候、場所、音響等、その時の環境によって聞き手も千差万別に変化をしますので伝え方を変えたりする能力が必要になってきます。

内容はさることながら、表情や身振り、その場にあった間の作り方なども大切になってきますが、即効性と効き目がある文章や動画では実現しにくい「Q&A方式」をご紹介します。

  • 場を読んでオーディエンスと会話をしたりしながらまず視線を引きつける
  • 「Q」聞き手に疑問を持たせて答えの欄を頭の中に用意させる
  • 「A」答えを提示して伝えたいことを頭の奥深く記憶してもらう

2と3を繰り返しているだけでも伝えたいことをつらつらと喋っているよりは遥かに効果があります。

ゲシュタルト心理学という学問に

「人は疑問や空白が続く状態を嫌いその空間を埋めたくなる性質がある」

というものがあります。

スピーチの中に常に疑問を投げかけておいて、オーディエンスの

「知りたい欲求」が凝縮してきたときに「答え」を提示することで

スピーチならではの質がぐんとあがります

いずれいしても、
内容が決まったら「その場を主導すること」に重きをおくことがスピーチにおいては最も重要です。

「文章」読む時間と場所を選べるので主導権が読み手にあり自由にイメージすることができます

文章は読み手(受け手)が好きなときに書き手(伝え手)が伝えたいことに触れる手段です。
なので「スピーチのように表情や表現で惹きつけてから伝える」ということはできません。

当たり前ですが「書いてあること」ですべてが決まるのです。
しかも、読み手が1行目を読み始めてくれない限りは何も始まりませんし、
2行目以降を読み続けてくれるものでなければなりません。

ここで重要なのは読者が1行目を読んだときに

「わたしのことだ」
「私が必要なことだ」

とか
「同感、そう思ってた」
「ちょっと違うのでは」

読者の感情を揺さぶる文章表現ができているかということです。

人間は内容より感情で次の行動を決定するので、
「文字表現しかできない文章というもの」を読み続けてもらうためには最初に感情に訴える表現が必要なのです。

また、文章表現の強みは

「リアルに見えているものではないため読者が自由にビジュアル等をイメージすることによって強い親密性が生じる」

ことにあります。

また、ほとんどの場合、印刷物や保存データとして何度も読むことができるので、

「気に入ったものはリピートされさらに身近に触れられる」

ことになります。

事実、好きな講演者のスピーチからは時間がたつと離れていきますが、好きな本や雑誌、スクラップなどは保管してある人が多いと思います。

文章作成に大切なことは、

  • 「説明」ではなく「読み物」になっていること
  • 読者がイメージしやすい平坦な文章から書き始めること
  • 文章構成に文章表現ならではのストーリー性があること

たとえば著名な野口悠紀雄氏がベストセラーの「超整理法」で書いていることは、

「ものを整理するときは種類別ではなく時間別に整理したほうがよいのです」

ということが主体なのですが、これをそのまま1行目から伝えても読者は「???」です。

実際に野口氏がこの著書で1行目に書いてある文章は

「あなたの整理法はまちがっている」
から始まり
「整理は分類か?」
「なぜうまくいかないか?」

と続きます。

現実的には読者の整理法が合ってるか間違っているかなど野口氏が知っているわけはありませんが、この書き出しによって

「上手に整理する方法が学べるかも」

と多くの人が感じるわけですね。

「動画」文章と同じく受け手に主導権がありますが伝え方を工夫することができます

ちょっと前までは素人が動画を作って配信するなどとは誰も考えていませんでしたが、今や仕事や自己表現の手段としては必須のものとなってきました。

動画の特徴としては

「視聴者(受け手)が行動を起こさないと始まらないという意味では文章に近い」ですが、

「動画が始まれば伝え手の主導権を行使できるという意味でリアルなスピーチに近い」という、

いわば「スピーチ」と「文章」の特徴を併せ持ったメディアであるといえます。

なので、それぞれの良いところを遺憾なく生かしていけばよいということになります。

間違えてもそれぞれの弱点であるところを表現して

「誰かがだらだらと原稿を読み上げている」などという動画を作ってしまっては絶対にいけません。

スピーチでできる「身体表現」「話し方」「表情」を駆使して、
さらに「文章構成」や「ストーリー性」の要素を上手に取り入れ
受け手が楽しみながら記憶に残るものになっていると良いでしょう。

極端に表現力に長けた人や映像を通して生放送でも伝える力を持っている売れっ子芸能人の方であれば、スピーチで喋っていることをそのまま動画にしても遜色はないかもしれませんが、一般的には「スピーチ」と「文章構成」の良いところが発揮できるように編集をしたほうがよいでしょう。

  • 全体の構成は文章を書いている感覚で仕上げる
  • ストーリー性を持たせる
  • 顔が映っている場面を8割、文字や資料の表現が2割
  • できるだけテロップを入れる

まとめ

いかがでしたでしょうか。
何をやるにも表現方法が問われる昨今ですが、お役に立てれば幸いです。

  • スピーチ…主導権が伝えてにあるので場作りが最重要
  • 文章…主導権が受け手にあるので上手にイメージ作りをさせることが最重要
  • 動画…スピーチと文章の要素を併せ持っているのでそれぞれの強みを生かすことが最重要
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