みなさんこんにちは。
内山です。
トリックアートで色や長さを騙されるように
日常的に私たちは思い込みで生きているのかもしれません。
今回は色の錯視(実際とは違うものとして認識してしまうこと)についてです。
私たちの感覚器は常に調整をし続けている
暗いところから急に明るいところへ行けば一瞬目がくらんでものを見ることができなくなりますし、逆のことをすれば目がなれるまで真っ暗で動けません。
このように、そのときそのときの状況で私たちの身体は「順応」するようにできています。
そのため目に入ってくる色の見え方も白地に描いたものと黒地に描いたものでは違う色に見えたりします。
事実、お子さんが砂場で転んで白いズボンを履いていれば
「真っ黒になっちゃった」といい、黒いズボンを履いていれば
「わぁ、まっ白」といったりしますよね。
同じ灰色でも「黒」と表現するときと「白」と表現するときがあります。
検証してみた
次の絵を見てください。
左と右で円と正方形の色の濃さが違って見えませんか。
実は同じ色です。
次の絵はもっと顕著です。
有名なMITのEdward H.Adelson氏が制作したものですが、
タイルがチェック状になっていますが、
何と「Aと書かれたタイルとBと書かれたタイルが全く同じ色である」というのです。
ちょっと信じられないので次の動画で検証してみました。
AとBのタイルをそれぞれカット&ペーストして比較してみます。
この現象は「置かれている円柱の影にBのタイルがあるのでその場所にあるものを明るく補正している」のだとか。
最後の絵は「上下の灰色と白に見える部分が同じ色」というものです。
これも信じられないので立証してみました。
やはり同じ色でしたね。
まとめ
こうなってくると、見えているものの何が真実なのかがわからなくなってきてしまいます。
目で見てるものだけでなく、
聞こえてくるものや、
その他感じ取れるものすべてが、
その環境によって変化して捉えられているという証拠ですね。
他の人と記憶のすり合わせがうまくいなかいときなどはこの記事を思い出してみていただけるとよいかもしれません。