みなさんこんにちは。
内山です。
あくまで個人的な意見ですが、
月は1年で10ヶ月までにすればよいと思うし、
1日の時間も10時間か20時間か30時間で区切ればよいと思うし、
28日の月などない方がよいと思うし、
学校や国の年度を1月からにするか、
正月を今の4月1日にしてしまえば良いのに
・・・とずーっと思ってきました。
今回は、
そもそも、
なぜこうなっているかについてです。
全く違う時期に違う国で作られたものやいろいろな立場とかがごちゃまぜに導入されてきた
暦は、太陽の動き(太陽暦)や月の動き(太陰暦)が基本になって
作られていることがほとんどです。
もともとその国その地方で都合の良いものを採用していればよかったので、歴史の古い国では旧暦というものがあります。
(日本でも明治より前には太陰暦の旧暦が使われていて、最初の新月を1月1日としたので、なんと年によって10日以上元日の日が違ってました。)
それが世界が国際化するにつれて、
各国で標準的な暦を使う必要が出てきた
わけです。
なので「暦の上では」と旧暦を持ち出しておいて実際は世界標準のカレンダーで生活していたりと、いろいろと混ざっています。
さらに、政治や学校や会社などでは、それぞれの歴史を持って一年が回ってるので、いろいろな「年度」がごちゃまぜになってきてしまったのです。
世界で使われているグレゴリオ歴はもともと1年が10ヶ月だった
現在世界で使われている暦の歴史は、古代ローマまでさかのぼります。
筆者の誕生月は10月なのですが、英語表記ではでOctoberです。
語源はラテン語の「oct」ですが、
なんと10ではなく「8」という意味なのです。
(だから8本足のタコのことを「octopus」といいます。)
ちなみに次に続く
Novemberは「9」
Decemberは「10」
を表しています。
実は、現在の10月はローマの最初の暦では、8月だったのです。
つまり現在の3月1日が年始めだったというわけです。
そして、10月(現在の12月)までひと月30日か31日としてのべ304日を数えて1年としたということです。
しかし、1年は地球が太陽のまわりを1周する約365日と決まっているわけですから、当然残りの約2ヵ月をつめてしまうわけにはいきません。
では、現在の1月~2月はどうしていたのか・・・
驚くべきことに数えなかったのです。
一節によるとみんな冬ごもりをしていて、農繁期に必要な暦を使う必要がなかったのだとか。
なので、現在の1月2月は、王が
「皆の衆、明日から1月(現在の3月)だぞよ」
と宣言するまで民衆は暦なしで暮らしていたのです。
2月が28日なのは暦が12ヶ月になってもしばらくは現在の3月1日が年初だったため
いくら農業の閑散期であるとはいえ、冬ごもり中に暦がないのでは不便だと考え、現在の1月2月も暦に加えられました。
ただ、この時点ではまだ年初は現在の3月のままでした。
月の日数については、ローマの時代によってコロコロ変わるのですが、基本、31日と30日を大体交互に配置していくところに落ち着きます。
そうなると、
もともと数えていなかった最後の月である12月(つまり現在の2月)に日数調整をしなければならず、余っている日数で28日となり、うるう年はその月を一日のばすことになったのです。
月の名前は、
ギリシャ・ローマの「神の名前」を由来とするか
Octoberのように「何番目」か
という単語で成り立っていましたが、かつての11月にローマの門神Janus(出入り口の神)を由来とする名をつけたことで、風習として
11月が現在の1月となりました。
王や皇帝の都合で月の名前や日にちが変わる
現在の1月を年初とするということを正式に決めたのが
ユリウス暦を作ったジュリアス・シーザー
です。
このとき、シーザーは自分の誕生月(7月)を自分の名前にしたため、7月がJulyとなりました。
その後、アウグストゥスが皇帝になると、戦勝記念ということでその月(8月)を自分の名前に変えてしまいます。
8月がAugustなのはアウグストゥスの名前に由来しています。
さらに、そのときは8月は30日でしたが、
「皇帝である自分の月が30日ではいかん」
といいだして、8月を31日にして、他の月も変えたため、基本31と30が交互だった日数が
現在のようになりました。
【年度】は誰かがそのときの都合で決めるのでいろいろありすぎる
「年度」というと最も身近な学校の年度を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、実は
年度はあらゆるところで使われています。
- 学校年度
- 国や地方公共団体の年度予算 4月~3月
- 貿易年度 1月~12月
- 生糸年度 6月~5月
- 酒造年度 7月~6月
- 会社の決算年度 会社で決めて良い
などなど
政治や学校や会社などでは、
それぞれの歴史と法律を持って一年が回っている
ので、いろいろとごちゃまぜになってきてしまうのは仕方のないことです。
国の年度も明治初期までは米の収穫期に合わせていたりしていましたが、その後、グレゴリオ暦の導入や戦争によってずらしたりとかしながら現在の4月に落ち着きました。
国が4月となれば、地方も義務教育を司る学校も同じでなければなりません。
昭和30年代に後に総理大臣となる田中角栄氏が、
「現状を鑑みて年度を1月開始にしたらどうか」
と提案しましたが、
その場合の改正する法律の数が半端ではなかったらしく、
技術的に無理と却下されました。
まとめ
- 暦は太陽や月の天体の動きが基礎となっている
- 1年は太陽のまわりを一回りなのだが、そのときの都合で暦が変化してきた
- 現在は世界で古代ローマの頃から進歩したグレゴリオ暦が使われている
- 年度については千差万別で歴史的、法律的観点から統一は難しい