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家庭や小規模オフィスでインターネットを快適に使うコツは周辺機器の選択にかかっている

みなさんお元気ですか、
内山です。

インターネットなしでは暮らしていけない世の中ですが、
テレワークの機会も増えてきてますます快適にネットを使いこなす必要性
が出てきました。

今回は、お持ちのインターネット回線でより快適に使うコツをお伝えします。

家庭やオフィスでは一本のインターネット回線をみんなで分けて使っている

基本的なことですが家庭や小規模のオフィスでは

インターネットの光回線を一本引いてそれをルーターと呼ばれる機器で分配

して使っています。

具体的には、ルーターと端末(PC、スマホ、タブレット、防犯カメラ等)を

LANケーブルでつないで使うか、ケーブルを使わずに無線(Wi-fi)で接続

してインターネットに接続しています。

インターネット回線のスピードを落とさないコツ

当たり前の話ですが、もともとのインターネット回線スピードを上回ることはできません。

つまり、家庭やオフィスまで届いている

回線のスピードを端末までできるだけ落とさずにセッティングすることが大切

ということになります。

現在、回線スピードは一般家庭で契約できるものでも1Gbps以上というスピードになりつつありますが、ほんの少し前まで100Mbpsといったところで、しかも実測値は10Mbpsくらいのこともありました。

回線の工事はキャリアとの契約をかえればすみますが、そこから端末までの環境も時代に即したものにかえていかねばなりません

ポイントは以下のとおりです。

  • 契約している回線のスピードを知ること
  • ルーターが契約している回線のスピードに対応していること
  • ルーターと端末を繋ぐ環境(ケーブルやWi-fi)もそのスピードに対応していること
  • ケーブルや無線をタコ足にするハブを使う場合、その能力も回線スピードに対応していること

以上のどのポイントが欠けていても本来持っているスピードで通信することはできません

よく見られるのは、回線工事は終えたもののルーターやハブ、ケーブルを変えずに接続しているためにスピードが出ないというケースです。

ケーブルやハブ等はコネクタの形状が同じで見た目も変わらないためにきちんと調べないといけません。


ルーターやハブのスピード対応について

決して「こっちのが安いから」と選んではいけません。
きちんと本体やコネクタが何bpsまで対応しているかチェックをしましょう。

可能ならルーターもハブも「ギガ対応」と謳っているものを購入しましょう。

ネットワークの黎明期は10Mbps(1秒間に10,000,000ビットのデータまでを通過させる)のハブで充分でしたが、提供されるインターネットのスピードの増加やLANで行き来するデータの増加に伴って、100Mbps、1,000M(1G)bpsと進化を遂げてきています。現在では、インターネットキャリア(NTT、NURO等)がギガスピードのサービスを始めておりますので、今後は1Gbps以上の能力を持つハブが必要です。古いハブの環境(100Mbps等)で、ネット回線だけを速いものに変えても、スピードが出ませんので注意しましょう。

無線ルーター、ハブについて

有線接続は「通信が安定して減衰しにくい」という絶対的なメリットがあります。

無線(wifi)接続のメリットは、

「ケーブルが必要ない」
「つなげる台数に制限がない」

ということがいえますが、

「ルーターと端末の距離や場所等の環境によって通信が不安定になる」
「つなげている端末の台数が増えるほど速度が落ちる」

等のデメリットがあります。
最近になって無線でも大変スピードの早いもの(2.4GHz帯では574Mbps、5GHz帯では2402Mbps等)で、
それほど減衰しない仕様の無線機器等も出回りはじめてはいます。

LANケーブルについて

LANケーブルは、見かけはどれも同じように見えますが、機能(通信のスピード)的にはそれぞれ違うのできちんと確認が必要です。
インターネットのスピードやルーターやハブのポートの機能と合わせてチェックする必要があります。

  • カテゴリー5:100Mbps 帯域100MHz
  • カテゴリー5e:1Gbps 帯域100MHz
  • カテゴリー6:1Gbps 帯域250MH
  • カテゴリー6A:10Gbps 帯域500MHz
  • カテゴリー7:10Gbps 帯域600MHz
  • カテゴリー8:40Gbps 帯域2000MHz

(カテ5とカテ5eは帯域(車の車線のようなものです)が同じですがスピードが10倍違います。
カテ5eとカテ6はスピードは同じですが、帯域(車線)が倍になっているので、多くの通信量が期待できますので結果的にスピード範囲内では通信速度が速くなります。)

有線でつなげられるものは有線でつなごう

インターネット回線に対応している機器のチェックができたら、あとは実際のつなぎ方なのですが、無線(Wi-fi)は有線にくらべてもともとスピードが出にくいことに加えて接続する機器が増えれば増えるほど遅くなってきます
家庭で世の中の人が同時にネットを使い始めるゴールデンタイムとよばれる夜の時間帯等はそうでなくてもスピードが出にくいのですが、家庭の中でさらに減衰させてしまいます。

なので、有線でつなげるもの(おもにパソコン)はできるだけ有線でつなぐことでパフォーマンスを維持することができます。

まとめ

ケータイが5G時代に突入して外出先でも実測が300Mbpsくらいのスピードで通信できる時代に入ってきました。
しかし、費用的に常に5G機能を使うわけにもいかないでしょうから、家庭やオフィスでは独自の回線を使用する必要がまだまだあります。
ケータイの進化に加えて家庭やオフィスの回線もどんどん機能が上がっていくでしょう。そのスピードを減衰させないコツは時代に対応している周辺機器の選択にあるのです。

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