みなさんお元気ですか。
内山です。
ここ数年で、ほとんど手がきのノートをとらない人が増えてきています。
タップやクリックで情報処理ができてしまうのですから無理もないのですが、
「脳の働きからすると手がきをしないのは甚だもったいない」
ということをご存知でしょうか。
実は、
「自分のかいたものを見ながら思考する」
ことは脳力をアップさせるためにはとても有効にはたらきます。
今回は頭が良くなるノートのかき方のお話です。
天才のノートと凡人のノートの違い
みなさんは、どんなときにノートをとりますか。
ほとんどの方は、
「忘れないように書いておく」
「忘れても良いように書いておく」
「あとで復習するために写しておく」
といった「記録のため」だけにノートを使っていることが多いと思います。
しかも、手がきではなくスマホでカシャッとしてしまったりもしますよね。
つまり、ノートを取るときにほとんど頭を使っていないということです。
これでは、いくらノートを書いても、退屈なだけです。
一方で天才たちのノートはそれとは全く違います。
彼らのノートは、
「頭を使いやすくするためのツール」としてリアルに役立つ方法
でかかれているのです。
つまり、「記録のためのツール」ではなく「思考のためのツール」となっているのです。
加えて、ひと目でその人のものだと分る独自性があります。
人の脳は5感をフルに使わないと退化する
実際には実験できませんが、
生まれたばかりの脳を取り出して培養液の中で生かしておくとします。
そんなことができたとしてもその脳は働くようにはなりません。
私たちは脳だけでは思考することはできず、
生まれたときから五感を使っているからこそ脳が成長し、
それに伴って逆に五感も研ぎ澄まされるのです。
そして、人間として高次元の思考をすればするほどその能力は高まっていくのですが、
そのときに必需品となるのがノートなのです。
つまり、
ただ情報を記録するということではなく
考えたことや感じたことなどを見えるようにする、
そしてそれを見ながら思考することで脳が活性化されるかき方になっている
ということがノートの上で上手にできるようになると良いといえます。
脳は箇条書き的な思考で働いているときよりも、
五感を感じながら働いているときの方が活発に動きます。
なので、五感を刺激させるようなノートをリアルタイムでかいていくことが脳力アップのコツであるといえます。
レオナルド・ダ・ビンチのノートに学ぶ
世界の偉人達のノートは、そのどれもが「思考のツール」であり「独自性」がありますが、そのお手本ともいうべきノートを残しているのがレオナルド・ダ・ビンチです。
ダ・ビンチのノート(手稿)は、メモであるにもかかわらずそれだけで博物館で展示されるほどの価値があります。
見ていただけばわかるように以下のような特徴があります。
- 絵や文字や記号が混在している
- 情報が自由な場所にかかれている
- 情報に関連性が見える
このようなかき方をしていることで、
五感をフルに発揮して天才的なアイデアを生み出しているのです。
好きなときに自由なかき方をするのが脳力アップのコツ
現在、私たちが日常的に使っているスマホやPC等のデジタルデバイスは
もはや生活になくてはならないものとなっていますが、
脳力アップや五感を使うという観点からみると以下のような弱点があります。
- メールやSNS等でも同じような活字や作られた記号をみているので発信者の個性がみられない。
- タイピングやフリックという単純で脳が働きにくい方法で入力している。
- 単語や絵をイメージしてそれを表現するのではなく文字だけの学習変換で入力できてしまうのでフルに五感を使った作業や表現ができない。
- 脳への刺激が単純なものになっていくので記述したものが思考ツールになりにくい。
なので、最終的にはデジタルデバイスに記録するとしても、
したがきやアイデア出しなどは手がきのノートを使って、
ダ・ビンチのように自由なノートをかいていくことをおすすめします。
思考ツールとしてのノートは、上手にかいてあったり、きれいにかいてある必要は全くありません。
むしろ、個性に溢れたハチャメチャなものが脳力アップに有効にはたらくこともあります。
まとめ
- 脳力アップのためにはノートのかき方を成長させると良い
- ノートは「記録ツール」から「思考ツール」に発展させると良い。
- デジタルデバイスを使うより手がきのノートがおすすめである。
- きれいなノートより個性に溢れた五感を刺激するノートが良い