お元気ですか。
内山です。
私のようにランニングとかしている者にとっては、アップルウォッチはとても助かります。
なぜかというと、
走り出すと自動的に距離とか心拍数とか歩数とかを計測してくれる。
iphoneのアプリとの連携もでき、地図の表示もしてくれます。
また、運動中に限らず腕に巻いてさえすればバイタルチェックをしてくれています。
まあ、これだけならば他のスマートウォッチでもやっていますが、
アップルウォッチ6は、血中酸素濃度や最大酸素摂取量の計測ができるというので、
これは!!
と思い、毎回チェックをしています。
数ヶ月使ってみて、どんなものかをご報告いたします。
血中酸素濃度
血中酸素濃度とは、血液中のヘモグロビンがどれくらい酸素と結びついているかを示したものです。
単位は%で、正常値は96%~100%といわれています。
この値が90%を下回ると「呼吸不全」となるそうです。
最近では肺炎を気にする人が増えているせいか、
この値を家庭で計測する機器が売れているそうです。
パルスオキシメーターといって、
洗濯バサミのような機器を指に挟むだけで
血中酸素濃度が計れます。
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これがアップルウォッチでもできるというので、
計測してみています。
まず、計りたいときに計る方法です。
赤丸で囲ってあるマークを押下し、
15秒間待つと濃度が表示されます。
今回は98%と表示されました。
しかし、少しでも動いたり、環境が合わないと、
測定ができないといわれます。
この率が結構高いです。
安静時に自動的に計る設定にすることもできます。
それは、毎回アップルウォッチに表示されるわけではないので、
iphoneのヘルスケアアプリで確認します。
この例は1ヶ月分のデータを表示していますが、
驚いたことに80%~100%の間にデータが散らばっています。
90%以下は呼吸不全という記事もありましたのでちょっと焦ります。
ただ、アップルのサポートページを見てみたところ、
睡眠時にも計っているらしく、
その際はデータが下降することもあるということで一安心です。
appleの解説ページ↓
https://support.apple.com/ja-jp/HT211851
安静時にゆっくり計ることで、
より正確なデータが得られるという実感がありますが、
一方で体温とか季節とかによっては、
正確に計れていないと思われることもあります。
最大酸素摂取量
最大酸素摂取量は
1分間に体重1kgあたり取り込むことができる酸素の量(ml/kg/分)
を示します。
このデータがわかることで、マラソン選手や登山家が
どのようなペースで走ればよいかとか
どのような計画を立てればよいかなどの指標になるデータです。
正確には、ダグラスバッグという
風船のような機器を背負って
ほぼオールアウト(限界)まで走って呼気を集め、
分析して求める値です。
そのため、昔は専門の機器を有する
研究期間とかでないと計測できませんでした。
ただ、これだと計測できる人も限られてしまうため、
これまでの計測値から数式にあてはめて
求める方法などが使われています。
最も使われているのがクーパーテストといって
12分間全力で走ってどれくらいの距離を走れるかを計測し、
以下の数式に当てはめる方法です。
最大酸素摂取量=(12分間で走った距離(m)-504.9)÷44.73
他にも様々な方法が確立されていますが、
私の場合、だいたい44ml/kg/分くらいであると算出していました。
では、アップルウォッチ6での計測結果はどうだったでしょうか。
ちなみに、有酸素運動を一定時間続けると
自動的に計測を開始してくれます。
10月頃から計り始めて12月末までの平均が43位なので、
それなりに正確に出ていると感じていました。
しかし、12月に入って中旬から一気に計測値が下がり始め、
最低では36.6まで下がってしまいました。
スピードや距離、心拍数なども確認しながら走っていて、
10月も12月もほぼ同じ走り方だったので不思議でした。
何よりも体感覚に変化があるわけではないのです。
これは、季節とか気温とか服装とか装着状態によるものかと思い、
思い切ってアップルのサポートセンターとチャットをしてみました。
すると
「本件はその部署から電話を差し上げたい」というので
気長に待ってみることにしました。
そうしたら
5分もしないうちに電話がかかってきてびっくり!!
(アップルのサポート、スゲーです。)
状況を話し、データを見せると
「確かに機器的な要因や環境的な要因がありそうですね」というお話。
その後、リモートで操作をしていただいたりしましたが、
結局はもう少し様子を見てみるということになりました。
アップルとしても、心拍機能のバイタルチェックのサービスは
始まったばかりなので、これからという感じでした。
ただ、「データは飽くまでも参考値である」と
おっしゃってました。
また、計測方法についても聞いてみましたが、
公開していないそうです。
まとめ
- アップルウォッチ6には酸素を計測する機能がついている
- 血中酸素濃度は安静時のデータが参考になるが、常時計測モードでは散らばりが大きい
- 最大酸素摂取量は有酸素運動を始めると自動的に計測される。データは散らばりがあることもあり参考値である